2017年5月1日月曜日

グールグール

デジタルの時計には水晶は入っているのかな。いなそうだけど。もともと、時間は水晶か何かの振動で正確に計っているんじゃなかったかな。

いったい、「正しい時間」というものを、どのようにプログラムして出力しているんだろう。

1秒という長さをどのように計測しているのだろうか。調べればすぐわかりそうなものだが、今知識のない状態で考えてみても、いまいちよくわからない。

昔と比べて、CPUの計算速度は信じられないくらい早くなっているのに、1秒のカウント方法を変えないままでいられるというのは、どういうことだ。



電波時計だから。どこかに正確な時間があるから。PCはそれをダウンロードしてきてるだけだから。

だったら、その「どこかにある正確な時間」というのはどうやって刻んでいるんだろう。



こういう話は、たとえば、遠く離れた異星人とたまたま交信できたと仮定して、右とか左といった方向の概念をどういう言葉で説明したらいいだろうか、みたいなSF的小話でもよくみられる。

「なんちゃら原子がスピンする方向は宇宙で共通だから、それを元にしてしゃべればいいんだよ」

地球人って普段、右とか左を人に説明するときに、そんな知識を引っ張り出さないと説明できないんだったっけ?



国語辞典を編纂している人なんかはこういう問いと毎日戦っているんだろうな。

外国の言葉とはじめて触れあった人は、いったいどうやって言葉を交わしたんだろう。

石を指さして「いし」「ストーン」「なるほど」みたいな説明を見たことがある。これを繰り返せば、言葉を学ぶことができます。

ほんとかよ。

それでどうやって「幼少期のトラウマ」とかを説明するんだ?



ぼくらは、イメージを共有していない同士で、何かを伝え合うという作業について、きちんと言語化できていないもので、何か脳の方があとはよろしくやってくださっているという状況に甘えて、なあなあでコミュニケーションを取っている。それで事足りる。

だから、ときどき、思うのだ。

秒の定義って、さいしょ、どうしたんだ。

今、どうしてるんだ。

ググればわかると人は言う。最初にグーグルができたとき、ググったらどれくらいのことがわかったんだろうな。